バチルス菌は枯れ葉の裏などに生息する原核生物でその原型は地球上の生命誕生に遡ります。現在言われているところは、地球の誕生が46億年前。最も原始的な生物が誕生したのが40億年前、そして原核生物の誕生が36億年前です。その後、光合成菌の誕生により地球上に酸素とオゾン層がもたらされ、植物や真菌類が誕生しました。微生物は細胞分裂によって増殖します。一方で、オスメスの遺伝子による子孫繁栄の仕組みが誕生したのは10億年前とされます。ちなみに人類直接の祖先とされる原人の出現は恐竜が絶滅(7千万年前)したずっと後、学説は分かれますが、今からおよそ200万年前とされます。
バチルス菌は環境に応じ突然変異を繰り返し今日に至ります。現在、バチルス菌は200種類ほど確認されており、納豆はバチルス・サブチルス菌です。日本ではバチルス・サブチルス菌が多く確認されています。バチルス・ベレゼンシス菌(YBL2株)は先の大戦直後の昭和20年代、微生物学者の平井孝志先生がアメリカの研究者から譲り受けたものです。そして約10年前に大和バイオテック社が平井先生から直接種菌と培養方法を伝授されました。したがってこの菌は微生物の有効活用として80年近い実績があります。
バチルス・ベレゼンシス菌(YBL2株)は、
<性質>
・最適な環境条件下では25分に一度分裂して倍増する
・増殖の適温は摂氏10度から60度と幅広い
・適温以外では芽胞して冬眠状態になる
・死滅温度は摂氏120度以上とされる
・真菌類のような根張りをせず水に流される(扱いやすい)
<菌の効用>
・窒素・リン・カリウムを含む有機物を分解する高い能力を持つ。当該菌由来の窒素・リン・カリウムは植物に吸収されやすい特徴がある。
従い、植物の成長促進効果がある
・水に流されるため畑では雨などにより地中深くに浸透するが、植物の根はこれを追いかけるため根張りが良くなり茎が太くなる。
・真菌類、大腸菌類、サルモネラ菌、コロナウイルスを分解し無毒化する
・根腐れ、葉枯れ病等を引き起こす真菌類を分解するが生きた植物は分解しない
・動物が飲用することで消化を助ける
・悪臭の源となるカビ菌等を分解することで無臭化する
・菌が分泌する酵素は100種類に及ぶ
・中でもsurfactin、iturn及びfengycinは植物の成長促進酵素でありながら、強力な天然界面活物質であることから、以下の効用もある。
*油汚れを落とす他の菌が原因となる変色を落とす
*他の菌が原因となる変色を落とす
*血液による汚れを落とす
など有益な特徴を有します。
動植物に安全で有益な効果を示すことから農業資材、生活雑貨として幅広く活用が考えられます。